抗血栓治療の実践的な推奨事項
QxAAppは、手術や介入手技前の抗血栓療法を受ける患者を支援する医療従事者に実践的な推奨事項を提供するために、スペイン心臓病学会(SEC)によって開発された専門用途のアプリです。SECの心血栓症作業部会が調整し、患者ケアに関与する多くの科学的学会によって認定された共同文書「抗血栓療法の周術期および介入期管理」(Rev Esp Cardiol. 2018;71:553-64)に基づいて、このアプリは日常の臨床実践を標準化することを目指しています。
抗凝固療法や抗血小板療法を受けている患者の手術や介入手技が増加するにつれて、抗血栓療法を中止するか維持するかの決定は、血栓性および出血リスク、およびこれらの要素の相互作用によって決まります。
QxAAppは、医療従事者に対して、抗凝固療法を中止する必要があるかどうか、そして中止する場合はいつ中止するかなど、実用的でわかりやすい回答を提供します。また、ブリッジ療法が必要かどうか、いつ、どのように抗凝固療法や抗血小板療法を再開するか、緊急手術の場合の対処方法などについてもアドバイスを提供します。
このアプリは、登録の必要もなく、参照された情報を保存せずに推奨事項を導き出すための、異なるステップで構成されています。
- 治療の種類と薬剤:ユーザーは患者の治療、抗凝固剤または抗血小板剤を示し、特定の薬剤を選択します。この選択に基づいて、アプリは患者の血栓性および出血リスクを特定し、「高」「中」「低」と分類します。
- 心臓状態と患者の特徴:アプリは、患者の心臓状態、特徴、およびリスクに関する詳細を尋ねます。
- 介入の種類と出血リスク:アプリは、5つのカテゴリに分類された異なる種類の手術介入のオプションを提供します。
- 要約と結論:アプリは、手術または介入の前に患者が最後の薬剤を服用するまでの日数、ブリッジ療法が必要かどうか、および介入後に治療を再開する時期を推奨します。